ガイドラインに柔軟性
柔軟なソリューションのラインナップ、特に自動化された曲線座席システムが、予算内で適用可能
音楽ホール、娯楽施設、自治体が所有する会場、イベントホールで、柔軟性を高めることが可能なソリューションを、建築家たちが求めはじめてから数年が経ちます。複数のファクターが業界の展開に競合しています。実際、ひとつのイベントスペースに幅広い可能性を提案することは、全体的な運営経費を削減し、労働時間と出費を減らしつつ、最終的には創造性にさらなる余地を残すことに繋がります。このような柔軟性が成功を手にし、認められるためには、変更の速度、安全性、使用の容易性、信頼性が規格を満たすものでなければなりません。
ソリューションに幅広い選択肢
SERAPIDは、イベントホール、コンベンションセンター、スタジアムへソリューションを提供することに関して、確固とした経験を有しています。エンジニアリングを大切にするSERAPIDは、芸術的ビジョンに役立つ効率的なソリューションを採用することに絶えず尽力しています。こうしたソリューションは、予算内で期待されるレベルの柔軟性を提案するために考案されました。これには幅広いオプションも含まれます。
SERAPIDのLinkLiftテクノロジーを支える基本的なオプションのひとつが、座席ワゴン付きリフトを使用することです。この組み合わせにより、比較的効率の良いシステムが誕生します。しかしながら、これにはより多くの作業と、使用中でないワゴンのためにより広い収納スペースが必要となります。一般的な収納スペースのサイズは、ワゴン自体より約25%広くなります。もうひとつの難点は、傾斜角度が固定されていること。ただし、このシステムはあらゆるタイプの座席に対応します。取り外し可能な座席を組み合わせたリフトを採用することも可能です。座席ワゴンシステムを使用する際、より多くのリフトが必要となります。反対に、座席そのものに必要な収納スペースは小さくなります。このソリューションはあらゆるタイプの座席には対応せず、変更が少々面倒です。
ケースに収納された折り畳み式座席を組み合わせた個別座席列のリフトを使用することも可能です。収納後ケースの蓋が床となるため、その後のアレンジがしやすく、完全自動、半自動、完全手動で傾斜やナイトクラブのような配置も可能です。自動化のレベルは予算により異なりますので、ご了承ください。溝の深さがこのシステムの主な利点です。一部ではわずか750mm(2.46 π)。両端の直線壁誘導装置を利用して、座席列の方向を変えることができるためです。
ロンドンのドルフマン・シアターには、半自動式座席を搭載したこのタイプのシステムが装備されています。ドルフマンのシステムは140座席。スタッフひとりが約60分で完全変更を実現します。加えて一部のボックス席とリフト上部の軽量枠を取り除くことで、揚げ蓋の位置を確保できます。舞台前のリフトはその他9列の2倍深く、収納された座席ワゴンを運搬するのに利用します。ミキシングコンソールを必要としない場合は、ホール後部に座席を追加できます。
このシステムの主な難点は、折り畳み式の座席のみが対応可能という点です。
他との大きな差
イベントホールのために柔軟なソリューションを開発する企業にとって第一の目標は常に、座席を曲線列へ変更できるコンパクトで、経済的かつ完全自動化されたシステムを構想することでした。集中的な開発と構想作業に数年を費やした後、SERAPIDは自動化と柔軟性に関して最高の特許取得ソリューション、QSX IIを完成させました。これはボタンを押すだけで、座席の列を直接床下に収納できるシステムです。すなわちたったひとりのスタッフが苦労することなく、ホール全体を変身させることができるのです。このシステムは直線列と曲線列の両方に同時に対応します。
この座席システムQSX IIは、SERAPIDのLinkLift上昇ソリューションと組み合わせ、他に類を見ない平行四辺形の配置を構成することができます。座席の背を下へ向ける他のシステムとは反対に、QSX IIシステムでは座席を垂直ポジションで収納することが可能です。アーム一式に組み立てられたスティール製の区画に座席をしっかりと定着することで、頑丈な固定構造が生まれます。このスティール製の区画はあらゆるタイプの座席に対応し、建築的な観点から完全な自由を与えます。
交互に並べられた列はSERAPIDのLinkLiftシステムを利用して同時に組み立てられ、収納された座席が隣接する床区画から離れて位置するようにします。完全に組み立てられた後、平行四辺形システムが収納位置から座席を取り出し、床構造から離れた場所で列を配置します。こ工程が実現すると、外された床のレベルまで区画が同時に下がります。それ以外の床区画はその後組み立てられ、手順は同様です。座席が配置された後、傾斜角度が必要な場合は、それぞれの床区画を希望の高さまで上昇します。様々なアプロケーションに対応するよう、システムに異なる傾斜角度を事前にプログラムすることも可能です。
QSX IIシステムは完全に同期され、サイクル数を問わずその位置を保持します。これで正確かつ均一の制御が保証されます。わずか1 800mm(5.9 π)と溝は浅く、別々の収納スペースを必要としないので、構造体積に対する影響を抑えます。
床と座席の構造により、加熱と冷却を制御することも可能です。システムは電気供給と、各座席との直接交流手段を結ぶよう構想されているため、同時通訳や投票システム、照明、その他の類似機能を活用することも可能にします。
こうしたソリューション全体の構想に、SERAPIDは参加します。あらゆる予算に適した柔軟性を供給するために、サービスの一環として皆様にアドバイスし、サポートするSERAPID以上の企業があるでしょうか?

