再開発されたザリャジエ地区のフィルハーモニーのために構想された、完全自動式曲列段状席システム
ザリャジエ コンサートホール - モスクワ、ロシア
舞台に対して同じ角度や同じ音響条件を維持しつつ、完全なスペース設定変更が可能なホールを建設するには?SERAPIDのQSX (Quick Seat eXchange)段状席システムを利用します。
かつてこの地を占めていたホテル・ロシアを解体して再開発された歴史地区ザリャジエ。この再開発は国際デザインコンクールの対象となり、激戦の末、Diller Scofidio + Renfro (DS + R)の率いるコンソーシアムが獲得しました。その結果、壮麗なザリャジエ複合施設が完成し、その中には庭園と交響楽団用のコンサートホールを含む25 200 m²のイベント会場が設置されました。現在大部分のスコープ記述書がそうであるように、イベント会場は多目的ホールとして構想されました。すなわちイベントの必要に応じて、平らな床から段状ホールまで設定変更することが可能です。
座席の角度が変えられるため、曲列設定で視界を向上することができます。設定変更可能な自動システムに曲列を導入することは、長い間不可能と考えられてきました。しかしながらSERAPIDの技術者たちは比類なきソリューションQSX - Quick Seat eXchange -を開発し、列、席、設定の数に関わらず、直列、曲列、あるいは面単位の座席設定を可能にしました。
ザリャジエのプロジェクト用にSERAPIDが製造したQSXシステムには、23から30メートルまでの列が20、合計677席が含まれています。完全に自動化されたこのソリューションでは、何も設置されていない平らな床から段状ホールへの設定変更に要する時間は、15分未満です。
短時間でスムーズに機能するため、革新的なシステムQSXは建築家、デザイナー、コンサルタントの方々に新たな可能性の扉を開きます。
クライアント:モスクワ市
主任建築家:セルゲイ・クズネツォフ
デザイン用コンソーシアム:
Diller, Scofidio + Renfro (DS + R)
Hargreaves Associates
Citymakers
インテグレーター:Doka